ただただ思ったことを上手く伝える練習

思い込ませるためのあとづけの法則

 AIの学習能力がムーアの法則を超えたというニュースを見ました。AIの進歩の速さに驚き、かつ、人類の将来を担うものとして、多くの人々が資源を投下しているんだと改めて認識しました。なんとなくですが、何がしたいかが、はっきりしない技術の進歩は、過去の人類の歴史でもあまり良い結果になっていないパターンがあり、残念ながらそのほうが目立っていて、こういった技術的な進歩について、あまり良い印象を持っていない方もいるのではないかと思います。

 とはいえ、そんな人々の印象とは別に、事実として投資され成長していくものですので、向き合って行かなければならないと考えています。

 

 このニュースでもう一つ不思議だと思ったのはムーアの法則です。

 そもそも、AIの学習能力がムーアの法則を超えるかどうかの判断条件をつけることが本来であれば違和感があるのかもしれません。とはいえ、最近のムーアの法則の使い方はコンピュータテクノロジーの進歩の法則的な扱いで語られている印象はありますが。

 

 ところで、法則とは、「 一定の条件のもとでは、どこでも必ず成立する事物相互の関係。また、それをことばで表わしたもの。」となるのですが、このムーアの法則は成り立ちからすると、業界をリードする人間が今までの傾向から今後の何年かのロードマップとして提唱したものと考えるほうが良いように思います。

 

 法則の定義にある「一定の条件」は、この法則に対しては「このまま開発を進めていき、その限界にたどり着くまで」になっているのではないかと予測し、普通の考えで行くとすぐに破綻しそうな条件になっていると思います。

 しかし、よくあるパターンですが、その条件が忘れさられて、限界無く限界に挑戦するようなアクティビティにつながり、技術の進歩につながったのではないでしょうか。

 

 例えば、野球に当てはめると、もしも身長と腕の長さといくつかのパーツの筋力量などから球速が予測できるような法則があれば、投手はその法則に則った限界まで練習させられるのかもしれません。

 

 そういう意味では、ただの法則だけではなく、その業界の成長速度までを拘束した面白く不思議な法則だと思いました。

 

 AIでそういった法則がもしも見つかる、あるいは、作って科学技術の進化を拘束すると、それはそれで、人々の不安を煽る結果になるのかなと思いました。おそらく、ムーアの法則と異なり、AIに対してのその法則はすぐに破られる気がしますが。