監督が取れる手段とリスクマネジメント
プロサッカーの世界では、負けが増えたり、良い試合でなかった場合に、監督が交代し、状況が一変することがあります。
見ている側からすると、選手たちへの期待レベルよりも低調な試合になっている状況で、それが、戦略や戦術、その用法によるところだと、交代をすることで一気に変化するであろうことが予想できます。
個人的な感覚で人という要素だけで数式にすると
(選手a + 選手b ... ) * 監督
監督をかけて0になるのは選考されていない。
1よりも大きくなるのは、期待レベルを超えた結果を出した。
負になるのは、戦犯レベル
と言ったところでしょうか。当然ながら、そんなかんたんなものではないと理解した上で考察するためにシンプルにしてみました。
そのような見ている側からの考えを受ける側、つまり、チームを統率するマネジメントとして、絶対に失敗できない状況に自分が置かれたら、選手の選考や戦略・戦術はどういったものを選びがちになるでしょう。
リスクを取って新たな挑戦をする状況と言えるのは、目的達成に届かないような危険な徴候が発生したときであり、ある程度の結果が出ている間はリスクをあまり取らないような形になってしまうような気がしています。
そして、その結果が勝敗になってしまうのだろうと考えます。
昔の言葉(らしい)ですが、勝ったチームは変えるな、と。考え方としては非常にシンプルです。
優秀な人であれば、危険の徴候をしっかりと見極め、ある程度の結果 は満足せず、適切な次なる一手を打ち、チームを常に健康な状態に導きます。さらに言えば、その徴候の見極めを客観的に判断しやすいデータで判断することで見極めの精度を高めていっているのではないかと思います。
当然ながら、大事な場面でリスクを取った行動は裏目に出たときのダメージは大きく、なかなか評価を貰えるものではないだろうとも思いますので、それを決断するときの勇気は相当なものだと容易に想像が付きます。
とはいえ、普通であれば、総合的で冷静な判断は現場ではできないものだと感じています。一つ上のレイヤが、適切に状況を把握し次なる一手の必要性を判断するのが通常ではないかと考えます。
そういう意味では結果に直結しやすいKPIを作ってそれを指標として、判断していくのも面白い気がします。それを更に細分化して個人レベルのKPIを設定してしまう。実際に平均速度や走行距離を重視するチームもあるようですし。
勝つ というわかりやすい結果があるので、なおさら判断が曇りやすいのだろうと思いました。
勝ち続ける のほうが個人的にはしっくり来るようにも思えます。