ただただ思ったことを上手く伝える練習

二択の旗では中立になりにくく

 大国同士の戦争が長引き、あらゆるものが静観しづらい状況にあるようです。

 

 ルールを破ったものに対する怒りの感情があり、秩序の観点でも、何かしらのペナルティを与えなければ、秩序の力は弱まります。

 

 国家間の秩序については、自国内の経済的な状況や国家間の条約などで、全体的に大胆な施策に乗りにくい状況があり、国家間のルールに基づいた秩序の力は弱まっているのではないかと個人的には思います。

 

 一方で、前回も触れましたが、お金の力による秩序の力が強くなっており、経済制裁も国の方針だけではなく、それに基づいた企業レベルの活動のほうがよほど秩序を守るためのペナルティとして価値が出てきている印象です。

 

 意思決定権が明確なものは組織の指針としてどちらにするか決められます。

 しかし、弱いつながりで意思決定という考えが希薄なものは、ペナルティをどうするかを決めることができないため、微妙な立場になるのだろうなと考えます。

 

 暗号資産などが特にそれに当たると感じております。そもそもは分散することでその価値が担保されているものは、分散を狭めるような判断は本質的にはしないほうが良いはずです。なにより、取引禁止にするような判断をする役割の人もおらず、組織という概念もないので放置される存在になると思います。とはいえ、それが価値のある点だと思いますが。

 

 各国で暗号資産に対する法案などを検討していますが、分散と自由を価値とした存在に対して、それよりも小さな枠組みが勝手にルールを作ってしまっても実態と合わないような印象です。

 

 メタバースな世界では、もう国家は小さすぎるのではないでしょうか。

 

 国家の枠組みに入ると、今回のような国際的な秩序を脅かす事例に対しては、二色の旗のどちらかを上げることになり、自由と分散を売りとしたものも、ペナルティの武器となりさがってしまい、本来の良さを失い、限定的な価値になってしまうのではないでしょうか。

 

 歴史の教科書に載る瞬間にいるなとひしひしと感じる今日このごろです。