ただただ思ったことを上手く伝える練習

理解のアウトソースと自己判断について

 天動説を信じる人がいます。普通の人(その定義は難しいですが)にとっては、地球が丸かろうが、地球が平面だろうが、生きていく上では関係のないことではないかと思います。さらに言えば、たとえドーナツ型だったとしても。

 当然ながら、宇宙や電波に関連することを仕事とする人にとっては致命的な差であり、それがどちらなのかは重要なことになると思います。

 

 天動説の主張でよくあるパターンは、だって私は平面に感じるから。

 個人的には非常に興味深い考え方だと思います。私たちの身の回りには、使用者には見えない仕組みで動いているものがたくさんあります。テレビ、携帯電話、最近だとAIなどなど。

 例えば、AIは本当は裏で大量の人間の脳をつないで動いていると主張する人が出ているかもしれませんね。

 

 科学が進んで、本質的なところを専門家に任せるしかない世の中で、専門家の意見を聞かずに、自分自身の直感で判断する。むしろ直感と合わなければ陰謀論として取り扱って自己で消化して、自分の直感を正当化する理論を組み立てたり、都合の良いものだけを見つけて理論の拡充をしていっているような印象です。

 そう考えると、個人の意見が流通しやすくなったので、そのような直感で判断している人々がつながって一大理論が形成されるようになったのかもしれません。また、それに乗っかるほうがお金を稼ぐ専門家も出てくるでしょうし。

 どっちでも普通に生きている上では関係ないよね。というオチが付くかもしれませんが。

 

 どこまでの知識を自分で理解しておくのか、専門家にアウトソースするのか、そのバランスは個人の自由になります。本来であれば、専門家の意見が正しいかどうかは、他の専門家が決め、それが論文に載ったりするわけですが、いろんな情報の判断を自分でしていく中で、基準がぶれてしまったのかなと思います。

 

 とはいえ、個人的には、いざとなったら専門家とまでは行かないが、自分の力である程度は信憑性を検証できるだけの考え方は持っておきたいなと思いました。

 そして、情報を公開し専門家で閉じずに、ある程度は検証したいという人の意見に答えられるような状況になればよいのなと思います。

 

 そういう意味ではこのメモも、基本的にはネットを調べず、自分の考え、つまり直感だけで記載をしているので、天動説と同じようなものかもしれません。